社長からのメッセージ

新着メッセージ

社長からのメッセージの画像 桜島
社長からのメッセージの画像 桜島
社長からのメッセージの画像 花火

2018/9/1

常勝集団のプリンシプル

プロジェクトマネジメントを学ぶと、システム開発のQCD(Quality:品質、Cost:費用、Delivery:納期)だけでなく、 スコープマネジメント、リソースマネジメント、コミュニケーションマネジメント、リスクマネジメント、調達マネジメント及び組織マネジメントなど、様々な知識エリアを学ぶことになります。 この知識エリアの中で、今の私の立場で最も重要だと思うもののひとつが、組織マネジメントです。

我々のようなソフトウェア開発会社は、人が全てです。社員一人ひとりが、気持ちよく最大のパフォーマンスを発揮し続けられる組織造りが大事です。
私は、鹿児島インサイトを創業した日に全社員を集め、会社に込めた想いをお話しました。 その話の中で、経営理念のひとつである「社員の幸せを実現するとともに顧客の利益を最大化する」の元になった、私の考え方を伝えました。 この経営理念は、「マズローの欲求5段階説」と、「従業員満足が顧客満足を生む」という私の考え方がベースになっています。 今回は、その内容をご紹介します。

マズローの欲求5段階説は、組織マネジメントを学ぶと必ずといっていい程出てくる理論なので、その詳細説明は省略します。 簡単に言えば、人間の欲求には下図に示すような段階があるということです。

Image

最下段の「生理的欲求」は、ひとが生きていくための衣食住のような基本的な欲求です。これが満たされるとその上の「安全の欲求」を求めます。 安全の欲求とは、危険を回避して安心安全に暮らしたいという欲求です。 次の「社会的欲求」は、帰属欲求とも呼ばれ、社会(集団や組織や仲間)に属していたいという欲求です。 さらにその上の「承認の欲求」は、尊厳の欲求とも呼ばれ、他者から認められたい、尊敬されたいという欲求です。 そして、最上段に位置するのが「自己実現の欲求」です。これは、自分の能力を活かして創造的な活動がしたいという欲求です。
私がこの理論を知ったときは、なるほどと感心しました。そして、今でもこの理論が正しいものだと考えています。 そこで、この理論を会社に当てはめて考えてみました。それが、下表に示す「鹿児島インサイトが実現する社員の幸せ」です。

Image

当てはめてみてわかるのは、社員ファーストの大切さです。冒頭に「我々のようなソフトウェア開発会社は人が全てです」と述べました。
私は昔からES(Employee satisfaction)がCS(Customer satisfaction)を生むと信じています。 従業員満足が高まれば、幸せになった社員がお客様の利益を最大化する。社員と会社と顧客がwin-win-winとなれば、正のスパイラルが回りだすと信じています。
「鹿児島インサイトが実現する社員の幸せ」の全てを満たすにはまだ時間がかかりますが、自分の信念に基づいて制定した経営理念を実現できるように、これからも不断の努力を続けます。

***

先日、以前から大変お世話になっている会社の社長様とお会いし、岩出雅之著『常勝集団のプリンシプル』(日経BP社、2018)という本をご紹介頂きました。
著者は、帝京大学ラグビー部の監督です。本の帯には、“「上からの命令」で勝てる組織は作れない!「脱・体育会系」改革でラグビー大学選手権9連覇!” とあります。
内容は割愛しますが、本の中には ”技術や根性、伝統だけで勝てる時代は終わった” 、 ”「上」からの指示・命令の代わりに「横」のコミュニケーション” 、 ”「楽しさ」を活動の中心に置く” などなど、様々なキーワードが盛り込まれています。 本を読んでみると、共感できる部分が多くありました。本にはマズローの欲求5段階説も出てきます。 本を読み終わって得たものは、「時代が変わっている」という実感でした。組織マネジメントは、その時代に合わせたものでなければならないと再認識しました。

代表取締役 長谷川 光洋

株式会社 鹿児島インサイト 代表取締役 長谷川光洋

略歴

1967年11月 埼玉県生まれ。少年時代を鹿児島県で過ごす。
1990年4月 NECに入社。通信事業者関連のシステム開発に従事し、大規模システムのインフラ基盤設計・構築を担当。その後、プロジェクトマネジメント業務に従事。
2002年7月 米国PMI(Project Management Institute)のPMP(Project Management Professional)を取得。
2004年9月 PMAJ(Project Management Association of Japan)のPMS(Project Management Specialist)を取得。
2008年7月 NECを退職。同年8月(株)クリマ・ソフト(本社東京)に入社。
2009年7月 (株)クリマ・ソフト鹿児島事業所の事業所長として約80名~100名体制で事業を推進。
2011年5月 (株)鹿児島クリマ(現KQRMホールディングス(株))の代表取締役を兼務。
2013年5月 (株)クリマ・ソフトを退社し、(株)鹿児島クリマの代表取締役に専従。
2017年12月 (株)鹿児島クリマの代表取締役を退任。
2018年2月 (株)鹿児島インサイトを設立、代表取締役に就任。

趣味はドライブと温泉めぐり。座右の銘は「精神一到何事か成らざらん」。

ご不明な点がございましたら、お気軽にお問い合わせください。

お問い合わせへ